株式講座
    5. 証券口座開設の前に

    ■ ベトナム株式投資を行うには
     
     ベトナム株式に投資するには、二通りございます。

    (1) ベトナム株式を取り扱う日本の証券会社を通じた取引
    *メリット
    +口座開設や国外送金手続きに手間がかからず手軽にスタートできます
    +税法上の優遇が日本と同様です
    *デメリット
    +売買手数料および為替手数料がかなり高いため、コストを含めた利益獲得チャンスが低いです
    +ベトナム市場の問題により売買日に制限があります。例えば、月・水・金=買い注文のみ、水・木=売り注文のみを受け付けています。これにより、臨機応変な注文は難しいです。
    +法的なネックによって、ベトナム株式の投資チャンスである額面・中間発行増資の権利を行使できません。当然、権利落ち後に株価が理論値まで低下(埋めることが多い)しますので損失となります。そのため、やむを得ず権利落ち前に売却する必要があります。
    +投資チャンスのある未公開株には投資できません。また、一部証券会社では、上場企業でもすべての取り扱いを行っていません。

    (2) 現地証券会社で口座開設
    *メリット
    +売買手数料(上限0.5%)および為替手数料が低いので、利益獲得チャンスが高いです。
    +もちろん曜日に関係なく売買できます。
    +投資チャンスのあるOTC株、競売株式、全上場銘柄に投資可能(一部証券会社不可)であり、ベトナムに深く長く投資したい方は、現地証券会社で開設すべきです。
    +ベトナム株式投資の醍醐味である額面・中間発行増資の権利行使ができます。
    *デメリット
    +口座開設までの手続きが複雑かつ面倒であり、口座開設までに口座開設書類申請から3週間程度かかります。
    +投資資金を現地銀行口座に送金する手間があります。
    +問題や質問がある場合、ベトナム人相手(証券会社によっては日本語対応できます)に解決する必要があります。
    +税制面で不利(翌年以降の損益通算不可)です。

    ■ 現地証券会社について

    (1) はじめに
     
    現在、ベトナム国内の証券会社数は、100社を超えております。ベトナム証券市場の一日当たりの売買代金からすると過剰とも言えます。2008年の証券市場低迷期には、自主廃業がうわさされた証券会社も多数ありましたが、2009年3月以降の売買代金急増によって息を吹き返しております。しかし、証券市場には波がありますので、強い財務体質の証券会社に口座開設したいものです。

     なお、現在、口座開設は、一名義に対して一口座のみ可能であり、複数口座は許可されていません。口座を他社に移管することは可能ですが、手続きが複雑で面倒ですので、初めからしっかりした証券会社を選択したいものです。

    (2) 証券会社の売買手数料・その他コスト 
    +上場株式(UPCoM含む)の売買手数料
     上場株式の売買手数料の上限は、0.5%と定められています。証券会社の乱立によって、手数料競争が激しく、売買代金の0.1%や口座開設から一定期間無料キャンペーンを行っている会社もあります。一般的に見て、上限0.3%程度の会社が多く、売買代金に応じた料金体系となっています。

    +場外のOTC株式の売買手数料
     OTC株式の売買手数料は、法的な上限はありません。一般的には0.5%-1%程度です。しかし、証券会社の担当者が仲介して売り手にデポジットを支払うため、時価に対して上乗せした価格で投資家に売ります。よって、トラブルのないように担当者とよく相談が必要です。なお、取り扱っていない証券会社もありますので、事前に確認が必要です。

    +IPO競売の手数料
     競売参加手続きは、非常に複雑かつ面倒です。そのため、参加時(落札に関係なく)に100ドルの手数料や落札時に売買代金の1%程度が必要です。なお、取り扱っている証券会社は少ないです。

    +その他コスト
     年間口座維持管理料、口座閉鎖手数料等がある場合もあります。

    (3) 証券会社選択のポイント
     
    先に述べましたように財務体質がしっかりした証券会社(倒産しても証券は保全されますが、現金は銀行管理決済でないと保全できないことがあります)を選択するのは当然ですが、日本人向けの専任担当者がいることが条件と言えます。また、現在、インターネット取引が主流となっていますが、権利関係(額面・中間発行増資等の案内・対応)や国外送金依頼などの手続きは、専任担当者とのやりとりとなります。そのため、担当者の能力や資質に依存するところが大きいです。なお、株式に関する情報や投資アドバイス等については、レベルが低いので期待できません。
     
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    詳しくは、日本語の紹介ウェブページをご覧ください。
     
    http://www.v2.vn-kabusoken.com/?m=smesevent&f=smesevent  

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